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■自然のいぶきを感ずる−八ヶ岳南麓の住まいT(山梨県)

●脱サラで、田舎暮らしを選んだ若い家族の試みです。 自然素材のパン工房と店舗を併用した省エネの住まいです。 西に住まい、東にパン工房、中間に店舗と居間とを配しています。 中央のテラスは居間の延長で、屋外生活を享受する場です。これらの床は天然板材ですが、土足で入れる「現代版土間」です。
●南側テラス上のパーゴラにツタや藤などの蔓性の植物が絡むことで日照調整を期待しています。雄大な八ヶ岳を背景に、土地に馴染んだ郷土の樹、例えば、ヤマボウシ、ヤマモミ

ジ、アルプスオトメ、ブナ、カエデなどを植えています。 ビオトープを目指し、努めて技術に頼らない暮らしを楽しめることを重んじています。

(株)新建築写真部、竹内壽一
構造規模 木造 地上2階建 延118.7u
(有)山坂建築/山坂一昭
掲 載 誌 新建築住宅特集2000年12月号、すまいのくらし No.92 2000年11月高原に住む[リクルート]2001年真夏号ほか



南外観
北西に八ヶ岳、南西に甲斐駒ヶ岳を望む緩斜面の絶景の地。 郷土の樹、ヤマボウシ、アルプスオトメ、ブナなどを 植え、ビオトープを目指す。

西壁面詳細
モルタルに消石灰と土と藁を混ぜ、櫛目引として土壁に見せる


北外観
1階は杉板縦張り、2階は土と藁入りモルタル刷毛引き、屋根は瓦棒葺

室内外を貫通するテーブル
隣人も気楽に話し込む

1階居間「現代版土間」
店舗兼近所の人たちの集会場



居間の薪ストーブ
煙突の周りをレンガで囲み、中の余熱を隣の食堂床下に送風する

2階子供室
厨房で調理するお母さんの背中を見ながら勉強する



1階食堂
左は1階が和室、2階が子供室

和室より食堂を見る
床より夏は涼風冬は余熱温風が

正面入口
道路からの引きに植物が繁る